昭和9年、軍令部はロンドン条約失効後をにらんで、艦政本部に次の性能を持つ戦艦を要求した。
・主砲46センチ砲8門以上。
・副砲15・5センチ砲3連装4基(または20センチ連装4基8門以上)。
・速力30ノット以上。
・防御力46センチ砲で戦われる2万〜3万5000メートルの砲戦での被弾に耐えうること。
・航続力18ノットで8000カイリ。
<以上、光文社文庫、日本の名艦より抜粋>
 
歴史にifはありえないが、本作はそれを承知で以上の条件を前提に建造してみた模型である。
 
10/19新型デジカメによる暫定取り直しをしたページも作りました。こちら

 

 

 

 
 
 
 

作りかけておきながら長らく棚の上に放置していた模型が、作れといわんばかりに私の頭の上に物理的に4箱ほど降ってきたのをきっかけに、とりあえずそのなかから出戻り直後に作りかけてずっと放置されてたものを3ヶ月ほどかけてやっと完成させました。
かつて中断した八八艦隊最後の主役、巡洋戦艦である第13号艦的なスタイルでA140が作られていたら、という構想のもと、計画案A140a2と金剛代替艦平賀案のワンカットのみのシルエットを参考に、想像と俺的好みを注入。具体的には、旧版の武蔵のキットをベースに、比叡、フッド、1/500日向、偶然手に入った新金型大和の一部部品等を使い、ともかく大和型のらしさを消す事に注意しながら作りました。
なお、まあ見てのとおりですが、一応想定した本艦のスペックは以下のとおり。
 
・主砲46センチ砲連装4基8門
・副砲20センチ砲連装6基12門
・高角砲12.7センチ連装8基16門
・機銃25ミリ3連装4基12門、13ミリ連装2基4門
・英国製対空ロケット砲4基(装備予定)
・試製●号電探1基(詳細不明)
・速力29.5ノット(機関出力18万馬力程度)
・防御力50口径40センチ砲対応防御
・艦載機95式水偵1〜2機

 

 

 

 
 
 
 

艦上の構造物を斜め上空付近から撮影。
まあイメージ的に目指したのは和製ビスマルク、あるいは東洋のフッドといった所でしょうか。煙突2本なのは私の好みと高速戦艦のしるしゆえです、ええ(笑
95年のMG艦船ちゃんSPで天城を見て以来、いつか似たようなの作ってやろうと思っていたのですが、自分の中では一応これで決着、かな。
 
本艦製作に当たっては、上記理由のほか、去年あたり(当時)の某模型コンテストで、小学生の作品に紀伊型があったのを見て、俺って発想小学生と同じかよとショックを受けたことも作成の大きな要因の一つでした(^^;)。

 

 

 

 
 
 
 

艦橋付近を斜め上から。当初は大和型以外の艦橋使うつもりでしたが、大きさがあわないので止む無く大和型を使用。でもどうやっても大和型は大和型なんだよなあ。
今回、場所限定して試しに張ってみた張り線で、その効果を痛感。
単なる伸ばしランナーですが、あるとないとじゃ大分違うなあ。
ちなみになんで限定なのかといえば、保存取り扱い上の問題と、まだ手を入れる可能性が多分にあるため。でも、他の個所にもつけてみたらどうなるのか、気にはなるなあ・・・。

 

 

 

 
 
 
 

艦橋を正面ななめぎみより撮影。
窓枠もハシゴもレーダーも、みんな汎用メッシュより作成という荒業。
だってお金ないんだもん・・・でもそんなのでも変えると大分違うのですよ、ノーマルとは。もちろん、艦船用エッチングパーツもここぞという所には使っていますが。
ちなみに木目は本物の木のついたシールを短冊状に切って貼ってあります。本物木目です〜。

追記:その後数年の時が流れて、1/700用の本物木目甲板が商品化されたらしいです!!艦ごとにカスタマイズされてて、測って切る手間が省けそうですが、値段も相当お高いようです。現物は見てないのでどんな出来なのかは分かりませんが、しかしついに本物木目甲板も商品化される時代になったのか〜。

追記の追記:さらにその後、フジミの新金型金剛型や新金型空母群、ハセガワ赤城三段空母などでメーカー純正の木甲板がオプション品として別売されているようです。それ以外でも大和など有名艦では海外メーカー品も出てきているようで、それら現物をいじった事はまだないのでなんともですが、これで一部の艦とはいえお手軽にリアルな木の木甲板を再現できるようになったのかな!?

 

 

 

 
 
 
 

横側から見上げた感じの艦橋の図。
今回、1.5mmのパイプというのを見つけまして、浮き輪に使ってみたところ大型艦ならいけそうな感じ。(2008現在、最近はあまり使っていません)
でもこれ塩ビなんだよな。削ったりすると体に悪そうなんだけど・・・。
あと、せっかく張り線張ったので、とりあえず旗らしきものもつけてみましたが、慣れないせいか、ちょっと微妙かなあ。

 

 

 

 
 
 
 

戦艦といえば主砲。
左舷ニ火力ヲ集中セヨ!、な感じの図。
ポリキャップ入りの新金型と違って、主砲も測距儀もただ乗っけてあるだけです。

 

 

 

 
 
 
 

旧金型の46cm砲は若干大きめです。一門ずつばらして、開口などの工作して、別のキットから持ってきた連装砲塔を削ったうえに押し込んで、一応それらしくはしてみましたが・・・。
記録映像にあるような、片方だけ砲を上げて撃つ状態を再現してみたかったので、主砲に防水布はつけていません。20cm砲にはもとからついてたりしてるんですけどね・・・(^^;)。

 

 

 

 
 
 
 

横から見た主砲。
フッドに倣って追加装備の、あまり見慣れてないロケット砲が、未来装備みたくてカッコよかったです。
実際には大して役にたたなさそうですが、昔の人も実戦で使うまでは妙な期待をよせてたのかな。>>NEXT_PAGE>>

 

 

 

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