米国が第二次大戦で大量生産した貨物船がこのEC2型、通称リバティシップです。
戦時の輸送貨物船、いわゆる戦時標準船(戦標船)は各国で様々な形が作られましたが、このリバティシップは英国が設計したドリントン・コートという輸送船を原型に量産向きに設計したもので、1941〜45の間に2751隻もの数が生産され、米国の圧倒的な物量作戦を補給面から支えました。(写真によってはクリックすると別窓で拡大写真が出ます)

 

 

 

 
 
 
 

随分前からずーっと作りたかった米国貨物船リバティシップです。素組みですがやっと組めました。
キットのメーカーはピットロード。よくこんな船を出したなと思いつつも、三大事故のひとつリバティ船として結構有名みたいですし、海外では脇役として出番も多そうなので、トータルで見れば日本の輸送船とかよりは売れるのかな?

 

 

 

 
 
 
 

このキットも左右分割の船体でしたが、底板が左右の船体についているタイプだったので、底板別の左右分割に比べ手間が楽でかなりやりやすかったです。今回は塗装後の後付けもうまくいったし、加工を要する部品もそんなに多くなくて作りやすいキットだと思います(でも艦橋の後ろ部分と艦橋前のクレーン交叉部分はちょっと・・・)。以前どこかのサイトで徹底工作したこのキットを見ましたが、そこまでせずとも張り線を張るだけでもかなりいい感じになるんじゃないかな。私は気合が足りずにやれませんでしたが・・・。

 

 

 

 
 
 
 

斜め上方より。
ある程度はパーツ後付けできるとはいえ、やはり甲板の色分け&マスキングは大変で、これと塗装さえ無ければなあとか結構思います>考えることはガキの頃と変わってないのか俺。
今回30cmをきった距離で見ると、一部修正のタッチアップが目立ってしまってかなりショボーンでした。

 

 

 

 
 
 
 

ちょっとあおり気味に。
機銃と探照灯はボーグ級の部品で予備があったので交換、3インチ砲もタミヤのに交換したかったのですが、予備部品を使ってしまっていたのでそのままです。

 

 

 

 
 
 
 

横から見たところ。やはり輸送船だとこういうシーンで見るのが絵になると思うし(笑
トラックやジープならば身近にある車と大体同じサイズな感覚ですから、対比も含めて分かりやすいですしね。

 

 

 

 
 
 
 

斜め横から。
そういや第二次大戦で連合国を勝利に導いた三大兵器って何でしたっけ?調べると人によって色んなパターンがあるようなんですが、私がなんとなく記憶してるのは、ジープとリバティシップと原爆だったような・・・。まあかの大戦で航空機無しって訳はありえないし、レーダー等の電子戦に関わるものだって重要だから、せいぜい十大兵器のひとつ位なのかな>リバティシップ

 

 

 

 
 
 
 

艦後部より。
それにしてもこの7000トンの船を2750隻余ってのは、模型でも大変なのに実物だったらどういう感覚なんだろう、とか思ってしまいます。船の生産数にしちゃ桁がひとつ違うんだよね(笑)最盛期には1日に3隻が就航、なんて数字が出る位ですけど、最初の頃は量産を重視した溶接多用の作りゆえ、強度不足等の問題が発生したそうで、それをフィードバックして改善したうえで、あれだけの数を作っているというのは凄いというか、米国版プ○ジェクトXがあったらまっさきに出てきそうですね(笑
作ってみた感想としては、輸送船にしては意外に背が低めで、シルエット的にはなかなかこれはこれでカッコイイのではと思います。まあ横から潜望鏡的にみると、なぜか脳内で「目標発見!」とか「攻撃準備!」とか叫びたくなる衝動に駆られる何かを感じる気もしますが(苦笑

 

 

 

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